ティモール短信(NO6)    
ティモール短信(No6)
JDRACEOD東ティモール現地代表
    久光 禧敬

 2005.08.10
 今日はタクシーの話をしましょう。Dili市内の主要交通機関はバスとタクシーです。もちろんトラム(市内電車)とか列車はありません。市内をミニバスがいつも大勢の人を乗せて縦横無尽に走っています。ミニバスは本当にミニで定員は12名ほどでしょうか。料金は市内均一10セント。10路線あります。これは主として地元の人が使用しています。朝早い6時頃から、夜遅くまで走っています。
一方、郊外行きのバスはこのバスをひとまわり大きくしたこれまたミニバスでこれも結構頻繁に走っています。東ティモール第2か3の都市BAUCAUまでDili市内から122kmぐらいありますが、料金は片道3ドル。結構安い料金だと思います。これも鈴なりのお客を乗せて文字通り悪路を疾走しています。
我々が使うのはタクシーです。タクシーの数はかなり多く、流しのタクシーでも待たずに乗れます。地元の人もたまには使っているようですが、ほとんどは、外国人が使っています。もちろん、メーターはついていません。市内はおおむね1ドル。空港になると2ドルを要求します。
タクシーに乗ります。 行き先を言いますと、運転手は例の謎の微笑みを浮かべながら「OK」とか「ノー・プロブレム」とか言って、行く先をよく確かめもせずにすぐにスタートしますが、大体行く先に正しく行ってくれる運転手は半数程度。適当なものです。そこはよくしたものでメーターもついていませんし、間違っても割増料金はありません。
最近はこちらの運転手に対する識別能力も進歩しまして、この運転手は行く先が解っていないと判断したときは「Next Straight, Next Turn To RIGHT」とか言いながら、誘導して目的地に向かいます。そして1ドル払って降ります。時には2ドルを要求する運転手もいますが、1ドル払って無視しております。
車は大半が日本製、全部カローラ程度の小型車で、比較的綺麗な車もありますが、デフのうなる音やその他の走行時の騒音で、走るのは大丈夫かといった車もありますし、車内が悪臭に満ちているときもあります。これは、覚悟していなければいけません。
DILI市内には気がつけば信号機は一つもありません。また、一方通行区間が市内には結構ありまして、当初は混乱しました。朝夕のラッシュには主要な交差点にはお巡りさんが立ち、交通整理をやっています。市内における交通事故は結構ありますが、主に接触事故で重大な人身事故は少ないようです。
私も、こちらに来て約3ヶ月が過ぎ、同僚の人たちも一通り帰国しましたので、最後に私が帰ることにしました。9月1日にこちらを発ち、2日早朝に成田に到着します。そして、東ティモールにむけ9月22日成田を発ちます。今日はこの辺で。
久光拝
遙かティモール短信(NO6)

     

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