ティモール短信(No2)    
ティモール短信(No2)
JDRACEOD東ティモール現地代表
    久光 禧敬

 12005.06.16
 ボタルディ、セニョール、セニョリータ。私もどうやらこちらの気候や雰囲気に慣れ元気でいます。相変わらず想定外のことが次から次に起きます。その話は別の機会に。
今日は、東ティモールの概要についてお話ししましょう。(観光用パンフレットに基づき)
 面積:15,000ku 人口:924,000
 言語:ティトウム語とポルトガル語が公式語。またインドネシア語、英語が広く使われています。
 宗教:ローマンカトリック91.4% プロテスタント2.6% イスラム教1.7% そのほか少数の仏教、ヒンドゥー教です。 
 気候:雨期11月〜6月 乾期7月〜10月。(と書いてありますが、首都ディリは全く雨が降りません。ディリ市内の川は水無し川になっています。)
 気温:山間部で15℃ そのほかは30℃よりちょっと高めです。朝夕は結構しのぎやすい状態です。しかし、日差しは強烈です。
 通貨:米ドル
 6月11日(土)は、車でディリ市から東へ122km離れたBAUCAU(バウカウ)という町までドライブしました。BAUCAU(バウカウ)を選んだのは、ホテルにあるMEGE TOURの人が是非行きなさいといったことがきっかけでした。途中の道路は舗装されており、まあまあです。所々に未補修箇所があるのはこの国では仕方がないでしょう。道幅は日本の1車線程度。私たちの車(警察からの無料提供車)で出かけました。途中、よく出会うのは長距離バスと人を満載したトラック。長距離バスはミニバスとバスの中間の大きさですが、超満員でこの区間、相当の頻度で走っています。ディリからバウカウまで2ドルだそうです。道路は、海岸を、ある時は山間部、そして平野部と目まぐるしく移り変わりますが、貧しい村や町が点在し、ブーゲンビリアの赤い花だけが目に浸みます。渡る川はほとんどが水無し川でした。貧しい国です。しかし、MEGE TOUR の人が薦めてくれたバウカウでしたが、ここのどこが観光地としての魅力があるのかさっぱりわかりませんでした。ただ、東ティモールで2番目の都市であることは間違いないようです。
 どこに行っても子供が本当に多くて、大抵の学校では、需要を捌きれず、教育は午前の部と午後の部の2回に分けて行っているということです。教育はポルトガル語で行われています。
この国に来て、意外に感じたのは、思ったより国民が勤勉だということです。男も女も比較的よく働きます。私が宿泊しているセントラルホテルは政府庁舎から歩いて2分程度、海まで2分という絶好の場所にあります。このホテルの従業員も朝の6時半から夕方は6時頃まで働きずくめです。しかし、能率の悪さも一流?で、よく働く割には部屋が一向に綺麗になりません。電気掃除機は使っていませんし、水もあまり使いません。これは、ポリス・アカデミーでも同様で、雑巾を使うことはまれです。したがって、机の上は掃除の後でもう一度拭く必要があります。まあ、働き方を教えれば結構のびる素地があるのかもしれません。なお、ホテルの宿泊費は350$/月(朝食、クリーニング・アイロンがけ含む)です。停電はよくありますが、停電とともに、ホテルの自家用発電機が稼働し、特に問題はありません。バスタブはもちろん無く、シャワーの水の出がきわめて悪いのが難点です。シーツやバスタオルの交換は不定期に行われます。
 今日はこの辺で。オブリガード セニョール セニョリータ。 久光 記
ティモール短信(No2)

     

inserted by FC2 system