王土会会報 第28号(抜粋)(18.4.1)
目次

  1、ご挨拶 王土会代表理事 新井光雄

 2、講演会について

 3、王土会ゴルフコンペ開催

 4、インターネット

 5、会員の声

 6、新入会員

 7、編集後記


◎ ご挨拶
王土会代表理事
       新 井 光 雄

 全国の王土会会員の皆様明けましておめでとうございます。皆様にはご家族お揃いでご機嫌うるわしく、新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。  昨年の王土会は例年通りの事業(年一回の総会、年二回の会報)を順調に運営しました。また、懸案であったゴルフコンペを十一月に茨城県江戸崎カントリーで腕自慢の多数の皆様の参加を得て実施することが出来ました。今後とも継続して益々充実したコンペにしていきたいと考えていますので、会員の皆様が奮って参加される事を期待しております。
 会員の獲得については、会の方から積極的に入会案内を郵送し勧誘したところ、かなりの成果を挙げることができましたので、今後とも継続して実施していきたいと考えております。また、口コミによる勧誘も効果的で、皆様のご支援・ご協力をよろしくお願い申しあげます。
 さて、昨年を振り返ってみますと、自然の猛威が人類に試練を与えた年となりました。スイスの保険会社がまとめたデータによれば、○五年に世界各地で発生した自然災害の死者総数は約十一万二千人、被害総額は約二二五○億ドル(約二十六兆円)となっています。死者総数の八割弱を占めたのがパキスタン大地震で、インドと領有権を争うカシミール地方などが壊滅的被害を受け三○○万人が家を失いました。被災者の窮状は今も続いています。  米国南部を襲った超大型ハリケーン「カトリーナ」は米史上最大級の被害をもたらしました。直撃を受けたジャズの街ニューオーリンズはゴーストタウンと化しました。現在の人口は約一○万人で四○万人の市民がいまだ戻っていません。  日本でも台風十四号が長崎県諫早市に上陸し、九州北部を縦断した後、日本海を北上しました。九州、中国及び四国の各地は記録的な豪雨に見舞われ、山口県岩国市では山陽自動車道ののり面崩落により押しつぶされた民家二棟の三人が犠牲になるという高速道史上初の惨事が発生しました。二十五人の死者、三人の行方不明者を出しました
 昨年は自衛隊の国外活動が活発に行われた一年でした。スマトラ島やパキスタンでの救援、インド洋での(米軍等の)支援、イラクの厳しい環境の中の人道復興支援等、自衛隊の持てる能力を発揮して世界各地で活動し、国民から大きな評価を得ました。十二月にはイラクへの二度目の派遣延長が決定し、本年十二月十四日が新たな派遣期限となりましたが、政府はイラク南部サマワで活動する陸上自衛隊について、英豪両政府と連携しながら本年五月の撤収を軸に検討しております。  北朝鮮との拉致問題の進展はありませんでしたが、北朝鮮の核問題を巡る六カ国協議は、北朝鮮の完全核放棄や核拡散防止条約(NPT)への早期復帰等の合意が二○○三年の協議開始以降、初めてなされましたが、非核化実現に向けた原則的な目標を定めたもので、核放棄の具体的な時期や検証方法については先送りとなりました。  北方領土問題は十一月、日露両首脳の会談が行われましたが、北方四島の帰属を確認した上で平和条約の締結を目指す日本と平和条約締結後に色丹、歯舞二島を引き離すと主張するロシアとの間で歩み寄りはみられませんでした。  対米関係は良好に保たれましたが、対中、対韓は内政干渉である小泉首相の靖国神社参拝の批判がらみで冷え込んだままの越年となりました。  国内に目を転じますと昨年は、郵政民営化で過ぎた一年であったように思われます。首相は、最重要課題としていた郵政民営化関連法案が参院で八月に否決されたことを受け、衆院の解散を断行しました。九月選挙の結果、自民党が絶対安定多数(二六九)を大きく上回る二九六議席を獲得し、公明党と合わせた与党全体の議席が総定数の三分の二(三一○)を超す圧勝となりました。民主党は惨敗し、党の体制の立て直し及び政権戦略の抜本的な見直しを迫られました。  昨年十一月、自由民主党は結党五十周年記念大会において新しい憲法草案を発表しました。九条に関しては、平和主義の原則を継承しつつ、自衛のために自衛軍を保持することを明文化しました。軍隊を保持しないという現憲法とは大きな変化であり、前進であります。その他にも防衛に関する課題は少なくなく、なかでも防衛庁の省昇格は早期に成立することが望まれます。  当たり前のように思ってきた日常の「安心」や「安全」が大きく揺らいだ一年でもありました。小学女児の殺害事件や簡単に殺人に至る事件、JR西日本福知山線の脱線事故、耐震強度偽装事件等々のなかで、明るい話題としては「愛知万博」、「紀宮さま、ご結婚」、「野口さん、宇宙へ」等がありました。  国際情勢は依然として厳しくかつ混沌としております。一方、国内においても少子化、財政問題等、政治・経済あるいは社会いずれをとっても問題が山積しておりますが、皆様にとって幸多い一年になる事をお祈りしたいと思います。  平成十七年度末までに行われる陸上自衛隊の改編のうち、武器科関係は次のとおりであります。
* 東北方面隊
  (一) 東北方面武器隊を廃止して東北方面後方支援隊を新編
  (二) 第六後方支援連隊の改編(武器大隊を廃止して二個整備大隊を新編)
  (三) 東北補給処の改編(機能別編成へ)
        武器部を廃止して装備計画部、補給部、整備部を新編
* 中部方面隊
  (一) 第三後方支援連隊の改編(武器大隊を廃止して二個整備大隊を新編)
  (二) 第二混成団の後方支援中隊を廃止して十四後方支援隊を新編
最後になりますが、本年の王土会総会は本誌別 欄にご案内のとおり五月二十六日(金)に実施されます。総会には多くの会員の皆様方のご来場を理事一同心からお待ち申し上げております。


  ◎ 講演会について
 今年も五月二十六日の総会時に、王土会の講演会を計画致しました。講師には 北朝鮮問題に詳しく、数多くの著書のある拓殖大学教授で予備2等陸曹、東部方 面オピニオンリーダーでもある荒木和博氏にお願い致しました。会員皆様の多数 の出席をお待ちしております。
(荒木和博氏の略歴)
  一九五六東京生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業。
  拓殖大学海外研究所教授、特定失踪者問題調査会代表、
  戦略情報研究所代表取締役、民社人権会議幹事、
  日本クラウゼウィッツ学会理事
  最近の著書に『拉致救出運動の二○○○日』(平成十四年・草思社)
 『拉致 異常な国家の本質』(平成十七年・勉誠出版)等がある。

◎ 王土会ゴルフコンペ開催
 新井会長が、冒頭の挨拶で述べられているように、昨年十一月十六日雲一つ無い秋晴れの下、記念すべき第一回王土会ゴルフコンペが、稲敷市の江戸崎カントリークラブに於いて、会員二十三名の参加を得て開催された。
 競技開始にあたり会長から「会の目的である会員相互の親睦を大いに図って貰いたい」との挨拶があり、八時三○分、イン、アウト各々三組に分かれて順次スタートした。和気藹々の雰囲気の中、時には闘争心を漲らせ、嘗て鍛えた腕を大いに発揮(?)して覇を競った。結果は次の通りであった。
  優 勝 大谷 隆義(茨城県阿見町)
  準優勝 大工園 洋海(茨城県阿見町)
  第三位 高以良 和雄(千葉県柏市)
 優勝した大谷氏は、表彰式に於いて「距離があり、グリーンが速い難しいコースであったため、ダボ、トリプルを叩いたが、それら総てが隠しホールに該当し、ハンデ二○も貰う幸運と良きパートナーに恵まれて優勝出来た。今後更に精進して次回も頑張りたい。」と喜びを語った。
  今回は、初回であり、また通知は前会報によるのみであったためか、二十三名と会のゴルフ愛好者数に比して数少ない参加となったが、次回は、多数の会員の皆様の参加をお願いします。





◎ インターネット
今回は、新防衛大綱において、防衛力の第一の役割として位置付けている、新たな脅威や多様な事態への実効的な対応の中、弾道ミサイル防衛(BMD:Ballistic Missile Defense)について、紹介致します。  冷戦終了後、国際社会における弾道ミサイルや大量破壊兵器の不拡散のために様々な努力が行われているが、依然として拡散は進捗しており、アジアでも多数の弾道ミサイルが配備され、わが国を射程に収めるものもあると考えられている。また、守るべき国家や国民を持たず従来の抑止が通用しにくいテロ組織などの非国家主体がこれらの兵器を取得する可能性もある。政府は平成十五年十二月、安全保障会議と閣議において、弾道ミサイル防衛(BMD)システムを導入することを決定し、十六年から具体的な装備化を開始している。今後、着実な整備を進めるとともに、将来の能力向上のための研究開発や、運用面での取組を加速していく必要がある。 一 BMDシステム整備の概要   我が国整備を進めているBMDシステムは、現在自衛隊が保有しているイージス艦とペトリオット・システムの能力を向上させ、両者(イージス艦による上層での迎撃とペトリオット                     ・システムによる下層での迎撃)を統合的に運用する多層防衛の考え方を基本としている。   弾道ミサイルの飛翔経路は、@発射された直後でロケットエンジンが燃焼し、加速しているブースト段階、Aロケットエンジンの燃焼が終了し、慣性運動によって宇宙空間(大気圏外)を飛行しているミッドコース段階、Bその後大気圏に再突入して着弾するまでのターミナル段階の三つに分類出来る。我が国のBMDシステムは、飛来する弾道ミサイルを、イージス艦によりミッドコース段階において、ペトリオット・システムによりターミナル段階において、それぞれ迎撃する多層的なウェポンシステムを採用している。そして、これに加えて我が国に飛来する弾道ミサイルを探知・追尾するセンサー、さらにウエポンとセンサーを効果的に連携させて組織的に弾道ミサイルに対処するための指揮統制・通信システムから構成されている    
また整備に関する方針として、取得・維持に係るコストを軽減しつつ、効果的・効率的なシステムの構築を図るとの観点から、現有装備品の活用を掲げている。イージス艦とペトリオット・システムの能力向上は、いずれも従前から我が国が保有していた装備品に弾道ミサイル対処能力を付加するものである。センサーについては、現有の地上レーダーの能力向上型を活用するほか、現在新たに開発中のレーダーであるFPS-XX8についても従来型の経空脅威(航空機等)と弾道ミサイルの双方に対応できる併用レーダーを目指している。指揮統制・通信システムとしての自動警戒管制システムについても同様である。   当面の具体的な整備計画は、平成十八年度末に最初のペトリオットPAC-3の導入に始まり、平成二十三年度をもって、イージス艦(BMD機能付加)?四隻、ペトリオットPAC-3?十六個FU(高射隊分)、FPS-XX:四基、FPS-3(能力向上型):七基、を指揮・通信システムで連接したシステムを構築することを目標としている。   十六年度、約一○六八億円を計上してBMDシステムの整備を開始したが、「新防衛大綱」の別表及び「中期防衛力整備計画(平成十七年度〜二十一年度)」においても、引き続きこれらの現有装備の能力向上や改修の方針が示されている。十七、十八年度においては、BMD関連経費として@イージス艦の能力向上とSM-3ミサイルの取得・発射試験、Aペトリオット・システムの能力向上とPAC-3ミサイルの取得、B自動警戒管制システムへの弾道ミサイル対処機能付加のための基本設計・製造への移行など十七年度及び十八年度、各々総額約一一九八、一三九九億円をもって整備中です。    

   
二 将来の能力向上   依然として弾道ミサイル技術の拡散は進展しており、各国が保有する弾道ミサイルも将来的には、デコイ(囮?おとり)を用いて弾頭の迎撃を欺瞞するなど、迎撃回避措置を備えたものになっていく可能性も否定できない。このような弾道ミサイルの先進化に対応した能力向上を継続的に図っていくことが必要である。また、従来型の弾道ミサイルに対しても、一つのシステムが防護できる範囲の拡大や迎撃確率の向上を行っていくことが求められ、システムの効率性・信頼性の向上に取り組んでいくことが必要である。   このような観点から、わが国はBMDシステムの整備を進めるとともに、平成十一年に開始した共同技術研究を継続するなど、将来の能力向上に努めている。(平成十七年度防衛白書等抜粋)

 
会員の近況

      茨城県阿見町 幾田 守夫
 王土会報でお世話になった旧知の方々の近況を知り懐かしく思い、又自衛隊の改編、活躍および装備の近代化に驚きつつ拝読させて頂いています。
 昭和二十五年警察予備隊に入隊(大阪)し、松本で編成された七○○武器隊本部に所属以降武処を主に昭和五十七年、三十二年間の勤務を終えて退官し、はや二十三年が過ぎ、現在七十五才の年を迎えようとしています。一時期大病(肝臓病)を患い、医者も回復に吃驚した時期もありましたが、体力維持のため色々な仕事を体験し、今年で最後のシルバー人材派遣での公民館勤務(三年間)を終えました。老人クラブ活動、趣味の盆栽会、パソコン(特にデジタルカメラ)、グランドゴルフはボケ防止のため頑張ってやっています。
 王土会の益々の発展をお祈りします。  

       静岡県西伊豆町  鬼塚 越雄
 御一同の健勝と多幸を祈ります。  入院・退院、次から次の病気発生で病院とは縁の多い毎日です。退職後、叙位・叙勲(五十才で退職後三十一年に入っています)。  どうなっているのでしょうか。

       福岡県久留米市  小川 久二
 会報等、資料の送付ありがとうございます。
 紙面で、上司・諸先輩のご健在や近況の様子に励まされ、又訃報に一抹の淋しさを感じております。
 二十五年に入隊しましたが、武器職種は、武処二年、武校十年、九処に七年勤務し五十四年に定年退官しました。その後は、自動車学校で十八年間学科を担当しました。退官後、早いもので二十六年の歳月が過ぎ、自分でも驚くほどの馬齢を重ね、最近は寄る年波には勝てず、生活習慣病とかで、二ヶ月に一度病院をはしごしています。
 戦時中に、旧満州の奉天に住んでいましたが、見知らぬ現地人の助けをうけて無事帰国できたこともあって、訪中二回、退官後も節目・節目に人様の厚意をうけるなど、その他にも数々の幸運に恵まれ、今思えば身の丈に応じた幸せな人生だったと、上司の御指導にも感謝しながら、もっとスマートに仕事が出来なかったかと反省しつつ、妻と平和な日々を過ごしております。歳をとると、昔のことが殊更懐かしく思い出されます。
 王土会の益々の御発展と会員皆様の御健勝を祈念致します。

          岩手県盛岡市 齊藤 吉蔵
 役員・事務局の方々にいつもお世話になり感謝申し上げます。私も9特を最後に退官し七年目になり、ようやく還暦を迎えました。現在は、東日本高速道路(梶j滝沢料金所に勤務しています。昨年から町内会の方でボランティア活動、今後も健康第一に頑張りたいと思います。
 王土会の更なる御発展を御祈念申し上げます。

       埼玉県所沢市  榊 博
 昨年夏、長年続けた日英翻訳も辞退して、オーストラリアやドイツに留学中の孫たちとメール交換を楽しんでいます。幸い年々体力の衰えはあるものの、何とか日々是好日で過ごしております。先日、三十数年前陸幕武器課在職中、第四部の人達とともに、防空ミサイル・ホークの国産化準備に当たったメンバーと昼食をともにして歓談することが出来ました。
 王土会には最近失礼していますが、旧海軍技術士官、宇宙開発事業団、あるいは団地内の各種会合等に何とか出席出来るだけでも幸いだと思っております。また、考えてみれば、学生時代の専攻(コンピューター)とはまったくかけ離れた数々の未経験の仕事を苦労しながらも何とかこなすことが出来ました。まさに「窮すれば通ず」でしたが、これも良い先輩、同輩及び後輩あってのことと感謝しております。これからは、何とか人に迷惑をかけないように心がけなければと思いつつ日々を過ごしている今日この頃です。

        千葉県流山市  三原 俊見
 いつも、内容の充実した会報を楽しく読ませて頂いてありがとうございます。特に「会員の近況」欄には、昔懐かしい先輩、同僚及び後輩諸氏の近況が伺えて、懐旧の念に浸ることがあります。
 退職して既に二十四年を経過しましたが、その間自衛隊も着実に成長し、内外に活躍めざましく、国民の信頼も大いに高まってきていることを心中深く嬉しく思っております。そのうち、憲法も改正され、国軍として位置付けられる日もそう遠くないものと期待しております。そうなって、漸く日本の国も真の独立国としての体裁が整うことになるのでしょう。
 小生自身は、お陰様で頭以外は特に悪いところはなく、趣味の囲碁に「日々是好日」で過ごさせて頂いております。

        埼玉県鷲宮町  田中 祥介
 大宮より更に小山よりの鷲宮町の田舎で少しばかりの畑を借り、天気の日はほとんど毎日短時間ですが土遊びをしております。お陰様で体調も良く、家内との共通話題も出来、これがトリガーで旅行する機会も増し、元気に楽しく過ごしております。
 マンションも築十年以上過ぎ、大規模修繕をするようになり、管理組合の理事長として、色々と勉強させられる日々をおくっております。
 会員の皆様も御健勝に過ごされることを祈念致しております。終わりになりましたが、何時も会報を送って頂き、役員の皆様に感謝申し上げます。

      横浜市栄区  中村 茂
 王土会会報を毎回楽しく読ませて頂いております。本年七月で七十三才になりましたが、九月末に脳卒中で転倒し、一週間程入院しました。退院後、歩行訓練のやり過ぎで足を傷めましたので目下大人しくしております。

      埼玉県久喜市 中村 博行
 私は、十条支処で永く勤務し、昭和六十二年武処分類課で定年退官しました。現在久喜市で不動産業を細々と自営しながら、残された人生を地域のために燃焼しております。
 県の宅建(約六千社)保証協会の役員として、又埼葛支部(五市七町・約五百社)の法務研修理事として顧客の取引上の安全と業界の地位向上に努めています。更に地元商店街立て直しと活性化のため微力を奉じております。これも若い頃勉学の機会を与えて頂いた各上司及び先輩の温かいご配慮の賜物と感謝しております。

     横浜市南区   福田 義敏
 ご無沙汰いたしております。
 本年三月、「島松演習場一五○年物語」に、昭和三十年の武器支援について記述投稿致しました。又十月横浜そごうに於ける「能画」(日本画)に出品致しました。引き続き健康管理(高血圧他)に留意し過ごす所存です。なお、長男が九州の自衛隊(後方支援隊)に勤務しております。
 何卒宜しくお願いします

     京都市左京区  三田村 幹男
 北海道とんぼがえりの巻
 北方勤務を終えて約三十年、思い付いたように十月某日家内と雨の中を千歳に飛んだ。其処は抜けるような青空だった。
 藻岩山頂からの眺望は正に広大、秋屑の薄野宿泊先三十八階からの夜景には心底感動した。
 翌日は真駒内を訪問。当時新隊員だった付隊長との御縁を含めて総てが懐かしかった。
 帰りはサロンカー。呑むほどに豊かに続く星空と海底トンネルからの反復運動は、大自然の営みと老いらくの人生を確実に刻みながら静かに満ち足りた夢路に繋がっていった。

  ☆ 新 入 会 員(18年4月1日現在)
     「どうか宜しくお願い致します」
工藤 稔昭(小平学校)   山本 輝久(武校)
黒川 純一(東後支)    増田 正樹(幹校)
岸  慶久(補統本部)   飯田 平八郎補統本部)
矢上 俊博(武校)      中武 幹生(関東処)
濱野 哲生(関西処)    中山 隆明(東後支)
横山 高史(武校)      久々宮 孝吉(関東処)
宮田 高明(補統)      栗田 弘(関東処)
 

編集後記
今回初めて会報の編集を担当。会員皆様の関心の高い新装備品関連記事の掲載を企画していたが、掲載できる装備品は皆無。嘗てビッグファイブと称せられた大型装備品の開発が目白押しであった時代が懐かしく感じられる。新戦車の誕生が待ち遠しい。(Y.O)




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