王土会会報 第21号 (14.10.1)
目次

1、王土会総会を開催(王土会代表理事 新井光雄挨拶)
2、ご挨拶 武器・化学課長 1等陸佐 柴田文夫
着任のご挨拶 武器・化学課長 1等陸佐福田裕
4、記念講演の要約 「新しい脅威と我が国の対応」 講師志方俊之氏
   (1)我が国存立の要件
   (2)我が国の国是
   (3)新総理官邸
   (4)防衛の構造改革
 5、 会員の声・会員の近況
 6、 偕行社の会員募集について
 7、 新入会員   訃報
 8、 最近の装備品の紹介K

  ◇王土会総会を開催
 平成14年5月31日グランドヒル市ケ谷において、会員多数の参加を得て、第40回王土会総会が開催されました。総会の冒頭、新井代表理事より下記の挨拶及び事業計画等の説明がありました。
 「本日は王土会発足40周年に当たり、志方俊之氏に記念講演をして頂くことになっております。総会と記念講演はこの場所で、懇親会は場所を変えて3階で実施しますので宜しくお願いします。
 本日は非常にお忙しい中、沢山の方(会員137名、内名誉会員の方26名)に出席頂き有り難う御座います。現役の方は未だ見えておりませんが、44四名の方が出席して頂けることになっております。将官の出席者は武器学校長の神本将補、契約本部副本部長の飯島将補、東部方面総監部幕僚副長の師岡将補の3名であります。それから武器・化学課長の柴田1佐には懇親会の席で挨拶を頂く予定になっております。
 事業計画ですが、年1回総会・懇親会を実施するとともに年2回の会報の発行、名簿の作成を計画しております。今後、総会における講演についても何らかの形で実施して行きたいと考えております。また現役の方の支援は可能な範囲でお願いしてやって行きたいと考えております。ご意見等があれば事務局の方へお寄せ頂ければ有り難いと思います。
 現在、理事で一番問題にしておりますのは、成る可く多くの会員の獲得です。久光総括理事の発案で取り敢えず今回は武器記事に王土会の紹介ということで、王土会の生い立ち、どのような事をやっているのか、会員の入会資格は、等について紹介記事が出ますので機会があれば読んで頂きたいと思います。
 それから会員の皆様には、身近で資格がありながら入会していない方がおられましたなら是非入会を勧めて頂きたいと思います。入会資格は武器職種か武器分野に勤務した幹部自衛官又は事務官等ということになっていて、可成り広い範囲になっていますが“2佐以上でないと入会出来ない”との誤解もありまして、誤解により入会していない方もおりますので、是非そのへんも広めて頂きますようお願い致します。我々の方も新しい会員の獲得に努めて行きたいと考えております。
 それから会の運営は少ない理事でやっておりまして大変な負担ですが、労力の大半を武器・化学課長のご配慮を頂きまして補給統制本部火器車両部の皆さんにいろいろと手伝って頂いて運営しております。
 今回の総会運営も我々理事だけでは成り立たないということで全面的な協力を頂きました。皆様に紹介致しまして、御礼と感謝を申し上げたいと思います。」
 引き続いて前回の総会以降亡くなられた13名の方のご冥福をお祈りして黙祷が捧げられました。

[平成十三年度王土会会計報告]
  収入の部
   総額1,311,277円
   主な項目 前年度繰越  、
          入会全及び年会費
 支出の部 834,446円
   主な項目 通信費
          会報等の印刷費
          香典・弔電費
 来年度繰越金477,831円

[監査報告]
 右の会計報告に対し、監査担当理事より厳正な監査の結果、異常のないことを確認した旨の報告があり出席者全員から拍手をいただき承認されました。

[新入会員紹介] 
 更に、新入会員8名(当日の総会出席者3名)の紹介があり、前武器学校長の後藤健次氏から左記の挨拶がありました。
 「前回の総会から8名が新入会員として王土会に入会させて頂くことになりました。私もつい先月退官したばかりですが、その後皆様にお会いしますと、“お勤めご苦労さんでした”という感じで随分声をか
けて頂きました。知らない人が聞くとどういう組織かと思うかも知れませんが、それだけ武器職種の縦の繋がりという絆が強いものだ思っております。現役当時を振り返ってもここにおられます先輩の方々の
御指導等を受けまして、武器職種で退官できて良かったなと思っております。
 現役の方も最近、組織変えということでいろんな形で変わってきておりますが、諸先輩から引き継がれた武器魂は新しい組織でも永々と繋がって行くものと思っております。
 我々8名の新会員は現役と一番近い立場におるかもしれません。そういう意味で先輩諸兄のお役に立てればと思っておりますのでどうか今後とも宜しくお願い致します」

[記念講演]
 引き続き防衛問題の第一人者としてご活躍中の元北部方面総監、志方俊之氏の記念講演が実施され、ユーモアを織り交ぜた説得力のある講演に全員が感銘をうけた様子でした。
 講演の要約を3頁〜8頁に掲載しております。

[懇親会]
 記念講演に続き会場を3階の瑠璃の間に移し、懇親会が実施されました。
最初に武器化学課長柴田1佐から挨拶を頂きました。次に遠隔地からの参加者の紹介があり、また王土会設立40周年ということもあり、これまで王土会が大変お世話になった事務局の方々の参加を頂いている旨の紹介がありました。
 続いて、昭和44年退官された、元補給管理部長青野氏の乾杯で懇談に入りました。

 ◎ご挨拶
          武器・化学課長
             1等陸佐 柴田文夫
 陸幕武器・化学課長の柴田1佐です。昨年に引き続き現役の状況を皆様にご紹介できる機会を賜り大変嬉しく思っております。
 早速ですが、昨年から今年にかけての主要な出来事について二つに区分してお話します。一つは、陸上自衛隊全般に関すること、もう一つは武器科職種に関することです。
 先ず、陸自全般に関することですが、最大の出来事は東ティモールへの国連PKOの派遣です。陸自にとってのPKO活動はちょうど10年前のカンボディアから始めたわけですが、回を重ねること5回目となります。今回は、昨年末から準備を始め、3月から4月にかけて移動し5月から活動を開始しました。680名の編成でディリなど4箇所に展開し、道路や橋の維持補修の任務にあたっております、武器科の隊員も21名が参加し、車両などの整備に活躍しております。
 PKO活動も10年もたてば自信をもってできるようになったし、何と言っても政府の明確な方針の下に堂々と準備ができるようになりました。この10年間の積み重ねで自信をもって派遣できるようになってきました。このように陸上自衛隊は平時の多様な任務を確実に遂行できるように体制を整えてきております。今後とも安心して見守っていただければ幸いです。
 次に、武器科に関することを二つほどお話したいと思います。一つは、部隊の改編等についてです。平成11年度の北部方面後方支援隊に続いて2番目の方面後方支援隊が東方に新編されました。また、関東補給処も一部改編がなされ装備計画部が新編、弾薬部が廃止となりました。更に第1後方支援連隊も武器大隊が廃止され整備大隊へと生まれかわりました。
 このように着実に新体制へと移りゆく中、武器と名の付く部隊が逐次少なくなっていく非常に寂しく感ずるところでありますが、反面体制移行後の中核を成すのはやはり武器科隊員であり、改編部隊等におきましても大隊長、幕僚等で大活躍しております。
 二つ目は、新装備品の取得について紹介します。本日紹介しますのは、99式自走155mmりゅう弾砲と99式弾薬補給車です。
 まず、99式自走155mmりゅう弾砲ですが、これは75式自走155mmりゅう弾砲の後継で師団特科連隊等に配備されるもので、今年2月に富士教導団と武器学校に合わせて4両配備され、今年度は富士教導団に2両、第1陸曹教育隊に5両装備されます。最大射程は約30kmの火砲です。次に99式弾薬車ですが、これは99式自走155mmりゅう弾砲の弾薬及び装薬を積載し、自走砲に給弾するために使用されます。昨年度は富士学校と武器学校に各1両づつ装備され、今年度は、第1陸曹教育隊に1両装備されます。積載弾数は、90発です。以上簡単ではございますが、装備品の紹介をさせていただきました。
 これまで、簡単に近況をご報告いたしましたが、武器科は後方支援体制の改革を進める上で、あるいは、武器学校のFOC教育でも需品科、輸送科を含んだ3職種合同の兵站FOCが4期目を迎え定着しており、後方分野の中心的な役割を果たしております。
 このことに私達現役は誇りを感じ元気に頑張っております。
 どうか王土会の皆様には、これからも我々の活動を温かく見守っていただき、また必要なときにはご援助いただき支えていただければ幸いであります。
 最後になりますが、王土会が新井会長を中心に益々発展されることを祈念して、簡単ではありますがご挨拶とさせていただきます。

 ◎柴田課長、補給統制本部火器車両部長へご栄転
 5月の総会で前掲のご挨拶を頂いた武器・化学課長の柴田文夫1佐は、8月1日付で補給統制本部火器車両部長にご栄転されました。新任地での益々のご活躍を祈念いたしたいと思います。
 なお、後任には、第5後方支援連隊長から福田裕1佐(防大20期)が着任されました。

 着任のご挨拶
        武器・化学課長
              1等陸佐福田 裕
 私は8月1日付けで柴田文夫1佐の後任として第14代武器化学課長に着任いたしました福田裕1佐です。防大20期、出身は東京都、原隊は12武器隊です。
 前職は、第5後方支援連隊長です。広大な十勝平野の中心・帯広で、涼しい夏と零下30度近い冬を楽しみながら勤務いたしました。
 3年間、後方支援の現場にいましたので、現場の声をすべては聞けずとも、少しは聞いたつもりでおります。この貴重な経験を生かし、現場の声を後方支援が抱える問題点や課題を解決する上で反映していきたいと思っています。
 後方支援に関わる問題点や課題は複雑多岐であります。一朝一夕に解決できる訳がありませんが、微力ながら、努力を集中すれば、何かしら改善できるものと信じております。また、予算面でも皆様ご承知の通り、武器化学課の正面は厳しい状況にあります。武器化学課勤務は初めてですが、諸先輩方のお知恵を拝借しながら、少しでも状況が改善できるよう努力したいと思います。ご指導、ご鞭撻の程宜しくお願いいたします。
 王土会の益々のご発展を祈念し、簡単ではありますが、着任のご挨拶とさせて頂きます。

 記念講演の要約
 演題「新しい脅威と我が国の対応」
     講師志方俊之氏
 帝京大学で軍事を教えていますが、軍事を教えている大学は日本では非常に珍しいのです。月曜日の朝1時間目に教えているのですが、600人位の学生に対し「軍事とは何か」を教えております。教室に入りきれないので教室を大きくして貰って、また後の方からは見えないのでスクリーンを5つ位垂らし、歩きながら講義をしております。本日は、いま大学でどのようにして学生に軍事について教えているかを紹介したいと思います。
サブリミナル効果を考え次から次へと飛ばして話を進めます。
これからの日本の安全保障を考える上で、変わらない前提がある。
 @ 1億2000万人の人口があること
 A 領土は4つの小さい島
 B 資源の大部分を海外に依存
 エネルギーでは99%海外に依存している。また食糧は自給率41%、約6割の食料を海外に依存している。
 人口は伸びとどまり減少の傾向にあるが、それほど変わらないであろう。わが国の領域に、これから資源も大量に発見されることも無いであろう。ゲノムインフォマッティックスが発達して4毛作、5毛作になり、食糧が自給されることもないであろう。
 従って、この3つが与えられた前提条件であると言える。
我国存立の要件
 我国は現在8億トンを輸入し、付加価値を付けて1億トンの製品にして出している。出入り9億トンであるが、世界の海運量は60億トンだから世界の海運量の約15%が日本に入って来ているか、出て行っていることになる。ある瞬間をとらえると約3,000隻の船が日本に向かっているか、日本から出て行っている。
 日本のシーレーンは湾岸からここまで6,000マイルですが、ここに85%の船が動いている。あとの15%位が太平洋シーレーンを動いている。
従って我が国存立のためには4つの必須要件がある。
 @資源保有国が資源を日本に売ってくれること
 Aシーレーン沿いの地域が安定していること
 B我が国に付加価値を付ける能力があること
 重量でみても約8倍の付加価値をつけている。中国、韓国以上のもう一段高い付加価値を付けることが必要である。高い技術力と勤勉な労働力があれば付加価値を付けることができる。
 C多くの国々が我が国の製品を買ってくれること
この四つの条件が絶対必要である。
 結論として我が国ほど世界中が平和であることを必要とする国はない。
 わが国だけが平和であっても駄目だと言うことが出来る。
 教えている学生の中に、日本は「清く・正しく・美しく・おとなしく」生きているのだから、テロのターゲットにはならない。アメリカはやられるけど、日本は大丈夫だと言う学生がいる。しかし、日本は世界経済の3つの柱の1つになっていて、こんな小さい4つの島に1億2千万人の人がいて、資源もなくこれだけの経済力を誇っていることは、何か世界の経済力を収奪するメカニズムを持っているのではないかと疑われる。
 日本人は高い技術力を持って夜も寝ずに働いているからだと思うかもしれないが、他の人はそうは思わない。
 先日、アメリカの偉い人が来て、今の日本の経済状態そのものだけで、テロのターッゲトになるんだとはっきり言っていました。私もそう思います。
我が国の国是
 わが国はかなりの軍事力を持っているが、その軍事力を政治の道具として行使することはしない。我が国は兎のような国になると決めている。そのためには、相手が15手読めば、20手先を読まなければならない。
しかしながらわが国は4つの原則がある。
 @非核3原則(飛車抜き)
 A専守防衛(角抜き)
 B非化学兵器、非生物兵器、非対人地雷(金抜き)
 C非武器輸出(銀抜き)−武器輸出3原則といってもほとんど武器輸出と同じである。
 将棋で云えば飛車、角、金、銀抜きで戦っているようなものである。
 従って、わが国は見えるものは視る、聞けるものは聴く、情報収集は脅威を与えない非攻撃的能力だからアメリカ以上の情報収集力がなくてはいけない。
アメリカが聞いてきたら、それはこうなっていると言って上げる位の情報収集力がないと駄目だと思う。飛行機で見ているだけでは駄目で、人工衛星で常続的に見てなくてはいけない。早く前兆を知ることが、冷静な対応を可能にする。
 衛星にどれくらいの分解能がいるかというと、イコノス衛星の分解能は1mであるが、アメリカの偵察衛星の分解能は40cmから10cm、分解能10cmであれば男の兵隊か、女の兵隊かが解る。分解能が1mあれば飛行機が飛行場に何機居るか、橋が壊れているか、壊れていないかとか建物の配置が変わったとかは何とか読める。
 日本は偵察衛星と云ってなくて情報収集衛星と云っているが、1998年頃からやってきてやっと2001年内閣衛星情報センターが出来て、平成15年度2基、平成16年度2基、光学センサーと合成開口レーダーの各2つを上げると言っている。4個の衛生を打ち上げれば1日1回関心地域を監視できる。分解能は白黒1m、カラー5m位の解像度、さらに40cmから将来10cmを狙うことを考えている。
 情報収集衛星の予算として日本は年平均に500億円(防衛庁分含まず)を使っている。2001年の予算を調べると防衛庁の分を入れて2,000億円位であるが、EUは5,500億円、アメリカは3兆円、金の掛けようが違う。国際競争力のあるものを造れと言われても無理である。金の掛け方が違う。
21世紀は4つのディバイデド(divided)が有るだろう。
 @ニュークリアー・ディバイデド
 核を持っていない国はこれから益々国際的発言力は無くなって行く。今までの冷戦時代の核兵器はひよっとしたら軍事的に使われるかもしれない物だったが、これからの核兵器は持っていることに意義がある政治的兵器である。そうすると21世紀は核を持っていない国は国際場裏に出た時殆ど発言力がない。
日本の国家戦略はそういう状況下で考えなくてはならない。
 Aデジタル・ディバイデド
 デジタル化に乗れた国と乗れない国は21世紀には益々乖離する。
 Bゲノム・ディバイデド
 ゲノム・ディバイデドについても同じことが言える。
 20世紀には発展途上国はお金を借りてきて努力すればいつか先進国のレベルに達するであろうという夢や希望があったが、21世紀は離れる一方であろ。
 Cバリュウ・ディバイデド
 だったらということで、いろんなことが原因になってテロがおこる。憎しみは益々増幅する。
これからは軍事カ四極化するであろう。
・圧倒的な力による抑止
・効率の良い力の整備
・抑制された力の行使
・非対象な力が濫用
 これからは自分の国のためより、他人の為に戦争することが多い。21世紀も半ばを過ぎれば先進民主主義国家が互いに戦争し合うことはない。そういうことになるとこれからは3つの戦争のタイプを考えなくてはならない。
3つの戦争のタイプ
・湾岸戦争タイプ(国際条約違反)
・コソボタイプ(非人道的行為)
・国際的テロ
 これ以外の戦争はなかなか無いだろう。「護れ墳墓の地」という戦争ではなく、生きて帰って来るべき戦争になる。ということはもの凄いスタンドオフ性があって、もの凄く命中精度の高い物を作ることが要求される。
 それから抑制された力というのは、非人道的なことを止めさせるため非人道的殺しをやってもよいとはならないので、ノンレーザル・ウェポン、当たっても死ない弾、ネバネバ弾、めくらまし弾とかやっかいなものも持たなくてはならない。
 それから、これからは非対称的な力が濫用される。
RMAの系譜
 最近はRMAという言葉はないが、ナポレオン戦争からRMAの系譜考えてみると
・ナポレオン戦争─師団という単位に組織化
・第1次世界大戦─飛行機、戦車の出現
・第2次世界大戦―グローバル
・冷戦─ゲリラ戦と核
・現在第5の波─多様化
[これから脅威は2極化するだろう。]
・核ミサイルとミサイル防衛
・非対称的なテロ
 ミサイルがミサイルを打ち落とす技術というのは究極的なウェポンである。この両極に分かれ、中間の戦いは無くなるのではないか、無くならなくても重点は低くなる。
★新しい脅威は4つ
 @ケミカルウオーフェアー
 Aバイオロジカルウォーフェアー
 Bインフォメーションウォーフェアー
 Cバリスティックミサイル
 これほど交通、情報が発達してくると、大量破壊兵器の拡散は止められない。
 ウォーフェアー(war fare)というのは、ウォー(war)とはちがって、平時におこなわれる一連の行為だとすると、我々は既にウォーフェアーの中に生きていることになる。
(ケミカルウォーフェアー)
 地下鉄サリン事件の後、他の国は1995年日本に勉強に来ていろんなものを持って帰った。
(バイオロジカルウォーフェアー)
 すでに東京の消防庁は検知同定車をドイツから購入し訓練を実施している。川崎市もやっている。検知同定システムは自衛隊の方が遅れている。いずれにしても自衛隊と警察、消防、医療この4つが組まないと全国に広がった場合は防げない。
(インフォメーションウォーフェアー)
 情報のハイラルティーというのがありますが、我々が扱っているデータとか、情報はよいが、アンダースタンディング、ナレッジ、ウィズダムのところにいくともう日本はやられていると思う。心理戦の状態になって、50年も続けられるとDNA化し知恵とか知識が侵される。
 アメリカのCIP(クリティカル、インフラストラクチャー、プロテクション)ですが、政府のものを電力会社がバックアップ、航空・銀行のものは金融がバックアップというように銀行が銀行をバックアップするのではない、他の所をバックアップして一遍に1つがやられないようにする。
 同時多発テロのことで米国の経済学者が云っていたことが気になるのですが、なぜ2つのビルを同時にやったのか、この下にある証券取引所のデリバティブのホスト・コンピューターが南タワーにあった。第一のバックアップが北タワーにあった。第2のバックアップはペンタゴンの西側のゲートにあった。第3のバックアップがペンシルバニアのNサイトにあったのだろう。そうすると4機の飛行機が東タワー、西タワー、ペンタゴンとNサイトを狙ったというのがなんとなく理由として解るのである。
米軍は10年前の湾岸戦争の時と、アフガン戦争までの10年間でまるっきり変わっている。
 タリバンはロシア軍との戦争や湾岸戦争のことをイメージして戦争を準備したと思われる。   
 米軍はロシアの上空を通って成層圏からピンポイントで爆撃した。タリパンはソ連軍と同じ様に一泡吹かしてやろうと思っていたら、アメリカがゲリラをやってゲリラであるタリバンが街を守ることになった。これでは勝負にならない。米軍は装備開発、装備改善、戦闘開発、編成開発、訓練開発をし、新しい戦い方をやっていたからうまくいった。プレディターみたいな偵察しながらミサイルを撃つというような戦闘開発もやった。
新総理官邸
 防衛庁からは私と、警察庁から佐々さん、外務省から岡崎さんの3人が新総理官邸の懇談会に入って危機管理の部分を担当し、地下のことだけをやっていました。
情報集約センターが端の方にあり、ガラスの中ですから外からは何をやってるかは見えるが、そこは一切の音も漏れない。朝鮮で何か起こった時には台湾でも必ず何かが起こるということで、ミックスアップしない様にシテュエイション・ルームを2つ作った。そこから総理が一切の喧騒を断って、決断をする部屋がある。
 ペンタゴンのMMIC、MMCCに比べても立派なんですが、藩陽の事件の情報が届くのに2時間かかった。
ハードウェアーは凄いが、ソフトに問題がある。
[藩陽総領事館の事件]     
 ビデオで見る限り中国の警官3人はウィーン条約31条を知っている人の行動である。なんとかして中に入らないで済まそうとしている。その後、中に入った2人を5人で連行しているということは、日本が了解したか、了解したような素振りをしたかのどちらかである。今回は日本の負けである。
 日本の大使館は盗聴されているのではないか。この部分は不味いぞといって落とした部分、例えば“英文の手紙を貰っているじやないか”とか中国が出してくる。そうすると日本は否定できなくなる。あれでは負けである。通常は盗聴されているか解りませんが、盗聴されていると思って行動しなければいけない。非常にガードが甘い。
 総理官邸とは何をする所だというと、いわゆる国家としての意志決定をするところで、その中でも究極の決断をするところが危機管理センターである。
戦争の場合、中央省庁の150の局が関与することになり、120位のモニターがある。情報を右に時間をとると状況把握の為の情報はラッシュアワーみたいに来る。決断した後は行動実施の為の情報が多くなる。自衛隊は演習のし過ぎと思うんですが、“現在位置送れ”なんて言う通話がもの凄く多い。血管をつまらせるコレステロールみたいなものである。通信機は良くても通信する人が何を通信するか考えなくては駄目である。
国際情勢でアジア地域の最大の問題は中国である。
 中国がなんでもなければ、日本もなんでもない。
 13憶の人間を収攬できるか、これが一番の問題である。
 彼らは核を持っている、アメリカまで届くミサイルも持っている。
 米中関係は冷えて行くと思う。
 米ロの核合意にしても、誰が得をしたかと言うと、ロシアは相当不利な条件、あれで何とかした。全く不利な条件を有り難う、有り難うと言わせて結ばせる。これが本当の外交だと思う。中国はこれで本当に問題になると思います。
 今、タジキスタンにアメリカ軍がおり、アメリカとロシアはハネムーンである。
 だいたいこれで中国に対する包囲網ができた。
 戦争をする必要はない、中国に対して包囲網をつくる態勢をしっかり作って、中国と渡り合うというのがアメリカのやり方である。中国はやる術がないから知恵の戦いでくる。軍事大国にもなるだろう。新キョウ、ウィグル地区は東トルキスタンとも言える。
台湾もだんだんおかしくなる可能性がある。
 北朝鮮問題は米中問題と思う。将来中国と渡り合う時、北朝鮮をどうしておくかが関心であろう。
 日本でテロがおこれば新幹線である。51箇所ある原子力発電所の原子炉もターゲットになる。
防衛の構造改革
  [防衛の構造は3階建]
  ・憲法が基礎
  ・1階が安全保障基本法
  ・2階が自衛隊法
  ・3階が陸海空自衛隊
 防衛の構造は建物に例えれば3階建の建物である。
2階、3階はあるが、1階をいま一生懸命作っているがほとんど出来ない。なぜ出来ないかと言えば、憲法の中に国家緊急事態条項が無いからだ。他の国の憲法の中には必ず有ります。なぜ、国家緊急事態条項がないかといえば、占領中に創られたものだから、安全は全部占領軍がやってくれた。日本は民主主義を学んで経済的に発展しようとして皆プロジェクトXばかりをやっていた。
 わが国には、いま基本法というのは14本ある。教育基本法だとか、環境基本法だとか、それは憲法の中に日本人はこういう教育を受ける義務があり権利がある、こういう環境に住む権利があるという様に、憲法の中に基本となる条項がある。防衛については憲法に基礎となる条項がないため、基本法が有る訳がない。
 基本法は国家の政策に重要な分野に基本的戦略を示すものであると書いてある。したがって今の状態では防衛は国家にとって基本的に重要ではないということになる。2階、3階を営業しながら1階と基礎も無いのに国会で有事法制をやっている。国会がもめるのは当たり前である。
 外国は憲法を何回も変えている。米国、豪州は10年に1回位、ドイツ、スイスは毎年、変えている。日本は50年間1度も変えていないことが問題なのである。

 ◇会員の声
       東京都東久留米市 磯野盛雄
 昭和59年に退官し、平成5年に会社を辞めて悠々自適のつもりでしたが、公益法人3団体の役員を委嘱されているので、結構忙しい毎日です。どれも非常勤、無給のボランティア的仕事ですが、責任はあるので長旅などする時間的余裕もありません。今まで無縁の地域社会に友人ができ、それなりに充実した生活をしています。
 先日の王土会では旧知の方々にお会いじ楽しい思いをさせていただきましたが、物故された方も多く、淋しく思います。
私事ですが、今年家を新築し、長男一家と同居していますが、美人で気立の良い嫁や孫に囲まれ、有り難く思っています。

       鳥取県米子市 木村 俊
 十条技術科を離れて25年が過ぎ去り、その間(株)米吾に調査役として務めながら隊友会鳥取県連会長、保護司会米子地区会長、米子市社福会長、連絡会副会長、社会教育委員等々奉仕活動を続けてまいりましたが75才の節目に本年全ての奉仕活動に別れをつげて、50年の経験を生かし、妻の琴と合せ尺八でも楽しみながら好きな釣りに行こうと考えています。釣りの好きな人、気楽にお出かけ下さい。マイボートで案内いたします。山陰は釣りのメッカ必ず満足していただけると思います。

       宮城県柴田郡柴田町 迫 茂
 毎号の会報に諸先輩のご様子等を拝読しご活動の状況を知る度に感心して居ります。私などは足元にも及ばない方々が数多くおられる事を知り我が身の頑張りのたりなさを教えられて居ります。趣味に打ち込んでいる方、部会等の代表・役員等で社会に貢献されて居る方等、武器科職種のOBとして立派に余生を送られている態度に尊敬の念を抱かざるを得ません。因みに私はといいますと何の趣味をも持たず健康維持のため散歩を楽しむぐらいで毎日を過ごして居ります。時には近隣のイベントの見物・見学に行く程度では70才代後半の加齢に入ろうとしている私にとって如何なものかと反省して居ります。
最近は一念発起しシルバー人材センターに登録しチャンスをねらって居ります。会員皆様のご健勝を祈念致します。

       宮城県多賀城市 佐藤末治朗
 早いもので自衛隊を退職して24年になります。
老化は足からと言われますので町内会の世話をしながら1日1万歩を目標にして歩いています。
 中国には古くから医食同源という言葉があります。食は生きる根源、医薬に頼るよりは食事を正すことで健康への道を開くことがよいという考え方はすばらしいと思います。王土会会員の健康を心から祈念いたします。王土会会報を楽しみにしています。

        朝霞市栄町 渋谷祐治
 定年で退官して20年経過しました。元気で気儘な生活を送っています。頭、目、耳、歯の老化が進み過去のことは無論、現在のことでも度忘れが多くなり因っております。
 平成10年11月から約1年4ケ月の間に、肺癌のため肺の一部を切除し、不整脈で心臓の中にカテーテルを入れて不整脈発生源を焼き付け、胆石のため内視鏡を腹部に入れて胆嚢を切除しました。矢継ぎ早に痛い目に合いましたが、早期の発見・手当のお陰で運良く生き延びることができました。
 肺も小さくなったし、心臓も傷めたので、25年間続けてきた少年達との剣道も止めて、近隣の公園等の散歩で健康保持に努めています。しかし、歩幅は小さく、歩調は遅く、息切れで老幼婦女子にドンドン追い越されていますが、旧軍歌を口ずさみながら悔しさを我慢して歩いています。
 自衛隊も25年経過すれば、勤務した部隊等は全部廃止され、古巣を失った寂しさを感じます。私も若いときから通算約10年お世話になった部隊(資材統制隊)のOBの会の事務局を担当し先輩・後輩の方々へのご恩返しと思って努めています。
 人を集めて酒盛りをするのが好きな癖は、まだ老化していないようです。15年間も続けていますが、老兵の消え去るタイミングも考えつつ、ボケ防止にもう少し頑張ります。

       東京都北区西ケ原 津田昭三
 入生の大部分、即ち在隊25年OB生活13年の全期間を全く弾薬オンリーで過ごし、途中81M、然別事故では防衛庁代表として釧路検察庁の峻烈な苦しい取り調べ等、今は懐かしく思い出されます。
 65才で仕事を一切ストップ、かってやれなかった英語を開始し、桁外れなロートル学生ながら外国留学、既に4回を数えました。今回オークランド留学中に体をこわし、4週間で途中切り上げ帰国後入院、現在療養、快復しつつあります。昨年はオーストラリア、バースのカレッジ入校と王土会が重複し欠席しましたが、今回は又慎重を期しての欠席申し訳なく存じます。
 年をとってからボケたら大変と世界の若者や現地の下宿夫婦とのピーチクパーチクも楽しみになりましたが、さて何時迄続くことやら・・。
 一方生きている内に世界を見てやろうとの下に海外旅行も既に50回以上になりました。残りの少ない人生、皆様如何お考えでしようか。

      兵庫県姫路市 長野武夫
 退官後も引き続き、姫路駐屯地へ毎水曜日夕周辺地域の少年約50名と自衛官約10名の剣道指導を25年続けており、毎年京都・東京への八段審査員として一線で未だ活躍しております。
 又第3特科連隊の編成・装備も退官当時の米軍供与の105H、155Hはなくなり155H「FH−70」に国産化最大射程約30粁の大型化、6大隊の名称も第3高射特科大隊と変り米軍のM15・M16から「L−90」「短SAM」と近代化されて行くのを駐屯地出入時に痛切に感じられます。先ずは私事の近況まで。
 最後に王土会の益々の御発展と皆様の御健勝を祈念します。

       仙台市泉区歩坂町 三上元郎
 若い頃、ウイスキーの強さと同じくゲレンデの急斜面を追い求め、酒飲童子と云われていましたが、この度数え77才喜寿を記念し、念願のアルプススキーに独り出かけ無事に目的を達しました。高度4千米に耐えるか、仏・独語が通ずるかの不安、3年間のつけ焼刃の勉強でも日ノ丸のスキー帽で堂々と3月10日(陸軍記念日)を中心にモンブラン近くのエギユーユ・デュ・ミデー3842m(仏)翌々日スイスマッターホルン近くクラインマックーホルン3885mから伊太利へ、淡緑の深いコバルトブルーのパノラマに感動、翌々日再び登り今度は吹雪に会い、ファンゴーグルも凍るよい経験をしました。余りにも広大なヨーロッパスキー場とふくよかな白肌のモンブラン又鋭い針峰群に酒を飲まずとも酔ってしまい、毎年来れればならないであろうアル中となりました。肺活量と同じ高度に耐えるのかの結論でした。

       宮城県多賀城市 茂呂長次郎
 桜前線も例年になく早く訪れ、当地も散り、北上しております。役員の皆様には大変お世話になりご苦労様でございます。自衛隊を去って以来早や25年になり、会社勤めも3年前に辞めて毎日が日曜日になりましたが、妻の介護に専念してます。
 この度、王土会20号、会員の声を拝見し、懐かしく50年前を思い出しております。関口寿恵吉様には新町駐屯地で御指導をいただき、心やさしく御夫婦共立派だった関口さんを囲む夕べのお祝いには多くの人が参加されて盛大に行われた由、東北の地で益々の御健勝と御多幸をお祈り申し上げます。
 昭和17年4月以来親友だった元王土会員故井野茂氏は突然あの世に旅立ちました。昨年は新町に行きお線香をあげて参りました。2度と逢えない友にやすらかにと願っております。王土会の全国の皆様お元気で御健勝と御多幸をお祈り申し上げます。
茨城県友部町の藤田収入役(親友)頑張って下さい。

 ◇会員の近況

      東京都小平市栄町 青野櫻一郎
 王土会も40回目を迎えられました由、年月の経過の早いのに今更のように感じております。退職して既に30年以上を経過しました。最近は王土会総会に出席しておりませんので本年は出席し皆様のお元気な姿に接し武器の近況を拝聴したいと思っております。

      札幌市厚別区 池本治郎
 元来へビーウェイト級のためか今年になって急に歩行が困難となり、歩き始めると膝の裏側やふくらはぎが疲れて子供のヨチヨチ歩きになります。

       横浜市泉区 稲生正勝
 只今病気療養中のため残念乍ら欠席させて頂きます。王土会の益々の発展を心よりお祈り申し上げます。

       宮城県仙台市青葉区 岩井孝蔵
 すこぶる元気です。スキーも10日程すべり、例年よりは少なかった。囲碁を打ち飲み会も年35回位顔を出しております。

       青森県青森市 岩渕明一
 今年こそは参加したいと念願して居りましたが、諸般の事情により欠席させて頂きます。王土会会報は隅々まで読ませて頂いて居ります。特に今回は「インターネット」での各種爆弾の紹介及び「最近の装備品の紹介J」が印象に残りました。総会の御盛会を祈念いたして居ります。

       埼玉県飯能市北川 榎戸和夫
 十条で退官後24年、生家に帰り大自然の山麓でのんびりやっています。隊友会、各種のOB会も出来るだけ出席を心掛けています。 
 猪、野猿、野鹿等動物に荒らされ、人間優先の生活重視に戻ってほしい現状です。(動物愛護は誤まり)

      茨城県稲敷郡阿見町 大薮素臣
 今年は何とか出席したいと思っておりましたが、責任者となっている行事と重なり、残念ながら欠席させていただきます。王土会の益々の御盛会を祈念申し上げます。

      山口県厚狭郡 岡田博忠
 組織の改編は避けて通れないとは思いますが、淋しい感じがしています。おかげ様で小生も元気にしていましたが、突然痛風におかされ、今は回復していますが、いささかびっくりしました、御健勝、御発展をお祈りします。

      西都市大字岩爪 緒方正敬
 西都原の日本一の古墳群では神代神楽のメンバーが勇壮な「将軍の舞」「鬼神の舞」を笛と太鼓を演奏する中、披露しています。九州へ思い出になる旅を。

      東京都杉並区 川上 富喜
 昨年、13年8月下旬転居しました。
「腎不全による人工透析」をうけていておかげで元気です。はじめて出席して皆様にお会いしたいと思います。

      茨城県稲敷郡阿見町 濃野 寛
 王土会の益々の発展と会員皆様の御健康、御多幸をお祈り申し上げます。昭和37年GSO勤務時、王土会発足段取りをした時の事を思い出しています。
(深大寺のそば屋さんに大変お世話になりました。)

       埼玉県志木市 後藤二生
 私は現在還暦を過ぎましたが、まだ会社員をしてます。諸々の会に出席しますが、最近私は各種会の定年制を申し上げています。王土会も発展してきましたが、過去に力を発揮された方々も沢山おられますが、75才定年制を導入されては如何と考えています。平均余命以上の人は社会に奉仕するのではなく奉仕を受ける立場だと思いますので是非検討をお願いします。

       群馬県多野郡 齋田司郎
 第40回節目の総会なんとか出席したいと考え努力しましたが結果としては欠席となり申し訳ありません。「王土全会報」の記事私の人生の糧となっており感謝申し上げます。

       宮城県名取市 佐藤省一
 東北武器隊での定年から29年、80代に1年となりました。一病患災を絵にかいた生き方で特に不自由もなく、余生を楽しんでおります。

        山口県山口市 篠原俊夫
 会員皆様のご健康と担当の方々に厚くお礼申し上げます。会報中、武器の現況が掲載され大変興味をもって拝読しています。この種のものを継続を希望します。

       神奈川県厚木市 清水奠男
 車両事故による快復思わしからず、来年に夢を見るつもりで本年も出席困難、欠席として御取らい下さる様、尚来年度は必ずや出席?と考えております。

       茨城県土浦市 杉本英一
 会報並びに総会案内有り難うございます。いつもなつかしく拝見しております。今年も残念乍ら体調思わしくなく総会欠席させていただきます。

       福岡県小郡市 多田 明
 折角の御招待有り難う御座います。体の自由がきかず御無礼します。戦友会の集まりはなんとか出席するようにしていますが、皆んな80才を過ぎ足を引きずり集まっています。隊友会は不本意ながら欠席しています。

        兵庫県加西市 谷 淙之助
 今だに会社勤めをして居りますのと体の方がいまいち万全でないので今回も欠席させていただきます。いづれゆっくりと参加出来る日が来ることを楽しみにしています。馬渡氏によろしく。

        埼玉県川口市 丹野新作
 お蔭様で79才これという故障もなぐ町会、松寿会(老人クラブ)のお手伝いに明け暮れています。 ボランティアのつもりでやってます。
 今年も皆様とお会いし講演を拝聴するのを楽しみにしています。

        世田谷区太子堂 徳岡 浩
 いつも会報を楽しく読ませていただいております。
特に新しい装備品の紹介にはびっくりですが近代化された優秀な装備品をもつ精強な部隊が生まれることでしよう。
 さて、小生もう3年近くなりますが腰痛に悩まされあまり遠出は出来ませんので残念ながら欠席させて頂きます。

       神奈川県横浜市保土ヶ谷区 内藤益一郎
 捩れたた現在の日本を少しでも正しく孫・曾孫の代へ渡すべく相変わらず全陸軍甲種幹部候補生会(池部良や小野田寛郎氏も会員です。)の事務局を担当していますが、あちこちの会から呼ばれるままに年を忘れて3月中旬から3回も関西方面へ出掛けた揚げ句体調を崩し、今更ながらに自分の齢を思い知らされています。

       さいたま市大谷口 西島 皎
 書道、詩吟、パソコンにはげんでいます。
メール友を探しています。よろしく。
Eメール:junkikaku@mx8.ttcn.ne.jp

       茨城県土浦市 浜小路 武夫
会報を有り難く拝見しております。高齢の仲間入りで体調すぐれず欠席いたします。益々のご盛会を祈念します。

       千葉県浦安市 原田敏彦
 足の状態が思わしくなく、歩行が困難です。総会は欠席させて戴きます。年齢(83才)の割には歩行が困難で残念です。

       埼玉県上福岡市 淵崎 昭見
 体調を崩していますので出席を遠慮させて頂きます。日常生活には異常なしです。王土会の盛会を祈ってます。

        埼玉県所沢市 牧野 辰之助
 1年に1回の総会出席したいですね。然し、残念なことに腰痛のため歩くことが不自由のため市外への外出は因っています。皆様にお会いしたいと想い乍ら出来ません。宜しくお願い致します。

        群馬県甘楽郡 松井 万作
 毎回欠席で誠に申し訳なく思っております。何時も王土会会報を楽しみに拝読しております。今後共よろしく御指導賜りますようお願い申し上げます。

        静岡県三島市 松平 秀雄
 5月31日当日は別の行事と重なったため、残念乍ら欠席します。私は78才になりますが、昭和30年代から40年代の皆様の顔が思い出されます。今年は40周年の由、ご盛会を祈ります。
来年は是非出席したいと思います。

       東京都練馬区 松野 博
 八十路超え
     年の瀬に聞く
          除夜の鐘
              諸行無常の響ありけり

 Youth is not a time of life,
          it is a state of mind.

 Nobody grows old by merely living a number
          of years,

 peaple grow old only by
          deserting their ideals.

 男のロマンを求めて、若さを保っています。

       茨城県稲敷郡阿見町 村上 隆
 年金のみ生活2年目に入りましたが体力の衰えを感じつつ、土、日のテニスと畑に、魚釣り、たまのゴルフと旅行を楽しんでおります。

        宮城県仙台市 村越 行雄
 定年退官して10年経ちました。勤めも終了し自宅での生活が主となり、健康管理を兼ねてベランダ園芸に親しみを覚え植物の生長と四季の移り変わりを楽しんでいます。王土会会報を楽しみにして待っていますので今後ともよろしくお願い致します。

       茨城県稲敷郡阿見町 安廣 行正
 毎日10数種類の薬を利用していますが、逐次良くなって来ていますので、出席して王土会の盛会を確認したいと思っております。

       東京都世田谷区 山口 朝男
 種田先生の記事なつかしぐ拝読しました。私が武処、武校当時に武器課長御在任中で、大変明るく開放的な方でした。
 釣りがお好きでよく霞ヶ浦に糸をたれていらっしゃいました。武処と幕の会合にもよく出席して頂き御所見を頂いたことなどなつかしく思い出します。霞ヶ浦の水も美しく、特有の大きな帆船がうかんでいた夕景など絶景でした。

       福岡県飯塚市 山口 幸雄
 世界の軍事情勢や我が国の危機管理に対する志方先生の先見性と論評には、いつも共感を覚えています。講演が聴けないのは誠に残念です。

       目黒区緑が丘 山森 宏
 退職以来早や29年になりました。年令相応の健康状態でおります。入隊は武処でしたが以後は陸幕と技本とを往復しただけで退職、現在では面識のある方も無くなり欠席ばかりしております。昭和50年代後半岡新治先生のお勧めで草創期の装備品の開発の状況と米軍からの受領についてまとめ防衛庁に提出したのが関係の最後となりました。

       北海道千歳市 渡辺 宇喜雄
 前回までは、一見健康そうな「会員の近況」でした。
しかしその反動からか、昨年の夏頃から一転、病気のオンパレードよろしく主な生活習慣病の症状が続発し、入院、通院、投薬療養などで現在に至っております。幸い病状は滑り込みセーフの状態のため、医師の勧めもあり、ジョギングなどの軽いスポーツで曲りなりにも楽しみを得て予後の回復を図っています。

 偕行社の会員募集について

 偕行社は構成員の高齢 化により、解散か存続かについて検討してきましたが、存続と決まり会員の獲得に力を入れているそうです。
 陸士と防大の間の幹校各期、防大各期及び幹校20期以降のUI各期のいわゆる「ヨコ」へのアプローチを主体に活動していますが、各職種の「タテ」の会へも勧誘を拡げており、王土会にも入会についてのお願いがきております。
 会員の皆様で関心のある方は偕行社の推進理事(塩田章様)と連絡をとられることをお勧めします。

 ☆ 新入会員
   「宜しくお願いいたします。」
林 信彦(補統本) 石橋秀生(補統本)
松尾和幸(契本) 谷口利充(関東処)
石原康弘(北処) 平山和生(補統本)
後藤健次(武校) 大工園洋海(武校)

 ★ 訃報
    「心からお悔やみ申しあげます。」
市村誠夫(武処)[12.7]
加治 勇(東方)[13.3.20]
宮島 弘(武校)[13]
安富文治(十条支)[13.3.25]
上橋道治(武校)[13.7.4]
鎌田忠俊(大分弾支)[13.8.9]
久村眞二(十条支)[13.11.29]
中田幸一(十条支)[14.1.2]
曽我泰雄(北処)[14.2.10]
石川 皎(技本一研)[14.1.8]
山本 博(東方武)[14.3.6]
藤井勝也(十条支)[14.3.19]
種田弘治(武処)[14.4.2]
(昨年の総会以降、王土会事務局で掌握した範囲の物故者のご氏名を記載しております。)

 □ 編集後記
▽表題に掲載した武器科シンボルマークは弾薬(爆弾)と工具のスパナを組み合わせて武士の象徴である兜を表現したものです。代表理事の新井氏が武器補給処長の時、武器補給処から提案されたものが採用されました。
▽今回から会報の編集担当が変りましたが、引き続き会員皆様のご協力を頂き、会員の近況、自衛隊関連記事を中心に編集して行きたいと考えております。(忰田)

 最近の装備品の紹介K
99式自走155mmりゅう弾砲
     性能緒元
       乗員 4人
       全備重量 40.0t
       全長 11.3m
       全幅  3.2m
       全高  4.3m
       速度 49.6km/h
     最大射程 約30,000m
     エンジン 600PS       
     製作  日本製鋼所(砲塔)
         三菱重工業(車体)
     備考  師団特科連隊などに配備され、近接戦闘部隊を支援する。
         平成11年度から調達を開始

      
重装輪回収車
     性能緒元
       全長 11.18m
       全幅  2.49m
       全高  3.38m
       重量  最大25t
     クレーン能力約12t
  備考:後方支援連隊等に配備され主として装輪装甲車等の回収等に使用する。
     平成14年度から調達を開始
         

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