王土会会報 第14号 (11.4.1)
目次

1、ご挨拶 王土会代表理事 高木謙次
2、陸幕武器化学課長に 安井1佐着任
3、着任ご挨拶
4、インターネット
5、会員の近況
6、新入会員
7、訃報
8、事務局より
9、編集後記
10、最近の装備品の紹介D

  ご挨拶
     王土会代表理事   高 木 謙 次
 全国王土会会員の皆様新しい年を迎えお元気でお過ごしのこととお慶び申し上げます。
遂に1900年代最後の年を迎えることになりましたね。振り返ると前半は、帝国主義列強の世界政策の展開、列強相互の矛盾による両次の世界大戦、労働者を中心とする反戦運動、植民地・後進国における民族主義抵抗運動、社会主義国家の誕生等が織りなして歴史は推移しました。
我が日本も遅ればせながら明治維新を経て近代国家の仲間入りして以来この流れの中での国家運営となり、その結果敗戦。後半は、織烈な東西冷戦を経ての社会主義国家陣営の崩壊とその後の世界秩序維持の模索等。将に激動の世紀でした。此の時代に生を受け過ごしてきた皆様もいよいよ最後の年を迎えて、単なる歴史の区切りとは云え、それぞれの体験と共に思いも様々に新年をお迎えのことかと拝察いたしております。
 しかし、こうした歴史の胎動を静かに顧みる暇を与えないかのように現実が迫ります。
我が国の昨年は、異常気象に始まり依然として継続する不況、企業倒産、金融事情の悪化、不祥事の続発、犯罪の凶悪化、失業の増加等まさに世紀末を感じさせる一年でもありました。 』 ヘ遭遇到来する内外情勢は、戦後の混乱を克服して繁栄してきた経験から「それなりの努力をみんなでやれば何とかなる」と云う自信や安堵感は完全に砕かれました。そして遅ればせながら危機意識を身近なものとして受け止めざるを得ないとの認識が各界で持たれるようになりました。
 困難、非常事態を何とかして乗り切り、近く迎える二十一世紀に新たな希望を託せるものにしようとする努力が真剣になされようとしているのが現状かと思います。我々国民も事態を相当深刻に認識して、至当な対応を選別し、協力支援していくことが必要でしよう。
 そのためにも今年は、まさに正念場であり、お互いそれぞれの持ち場立場で励んでいきたいものです。
 自衛隊をめぐる情勢も装備品調達に関する不始末と幹部の逮捕、関連企業への波及、元政務次官の贈収賄容疑、防衛庁長官・次官以下の更迭そして防衛庁勤務者の再就職に対する非難等々。防衛に対する国民の理解と信頼を著しく損ねました。勿論不正は不正として摘発を受け、正さねばなりません。
 しかし、防衛は何と云っても国の重要な基本的機能ですから、即時再建すべきです。
その為にも一連の不祥事に係わる人も違い、仕事も違う第一線の部隊や隊員達が国民から同じような目で見られることがあってはなりません。報道には、その辺の区別や配慮が伺えないだけに気になります。少なくとも隊員は部隊にあって誠実、且つ懸命に力を尽くして任務に就いています。そのことは我々OBが誰よりも知っております。皆様と共にいろいろな機会を通して正しく国民に伝えていきたいものです。
 さて、今年も定期総会の季節を迎えました。
詳細は本誌別欄にご案内致しているとおりですが、目下役員一同が皆様のお元気な姿を会場でお迎えすべく諸準備を進めているところです。どうぞ万障お繰り合わせの上ご参加下さいますようご案内申し上げて私のご挨拶とさせていただきます。

 ◎ 陸幕武器化学課長に 安井 剛 1佐着任
 丁度丸2年にわたって陸幕武器化学課長を勤められた神本1佐は、昨年の12月8日付をもって兵庫地連部長にご栄転され、後任に奈良地連部長から安井剛1佐が着任されましたのでお知らせいたします。
 神本1佐には着任以来、後方支援態勢の改革に伴う王土会事務局の設置場所の選定には一方ならぬご尽力をいただき、お陰様で昨年の4月に旧武器補給処十条支処から新しい組織の補給統制本部火器車両部の中に置いていただくようになり、事務手続きも円滑に実施され、会の運営にも何ら支障なく引き継いでいただくことが出来ました。
 ここにそのご尽力に対し、会員の皆様と共に心からお礼を申し上げたいと思います。
また、新たに着任された安井1佐には、本会の会則に則り特別顧問としてお迎えすると共に、本会の今後の発展のため宜しくご協力ご支援をお願い致したいと思います。
 なお、新着任に当たり安井1佐よりご挨拶を頂きましたので、略歴と併せてここにご紹介致します。
[略歴]
陸上幕僚監部装備部武器化学課長
1等陸佐 安 井 剛
  昭和24年10月22日生
  大阪府出身
  防大16期
  28期CGS
  36期AGS
  第1武器隊長
  幹部学校教官
陸幕募集課総括班長
奈良地連部長

 ○ 着 任 ご 挨 拶
 王土会会員の皆様、日々ご健勝のこととお喜び申し上げます。
 私は、平成10年12月8日付をもって、奈良地方連絡部長から陸幕武器・化学課長を拝命いたしました安井1佐でございます。
 今後は、皆様のご指導を賜りながら一日も早く、幕としての装備行政に習熟し、武器科のために役に立てるよう努力いたしきす。
 また、王土会の会則によりますと特別顧問の役も仰せつかりましたので、王土会の充実発展のために尽力させていただくとともに、先輩皆様方の築かれた伝統を引き継ぎ、より良い武器科職種の育成に、一部でも寄与させていただくよう努力いたしますので、宜しくご指導・ご教授いただけますようお願い申しあげます。
 さて、昨年末の予算査定において、11年度予算は正面経費2千758億、後方経費2千979億でありました。正面の具体的内容等は既に新聞紙上等でその概要を承知されていると思いますので、あえて重複してご説明する必要はないと思いますが、従前に比較して近代化のぺースは落ちているものの概ね中期計画に基づき逐次推進されています。また、自衛隊の改革事業も順次推進されています。
 最近の予算要求では(特にシーリング方式採用以来)、概算要求の段階と査定段階との間に大きな幅がなくなったように思え、昔の楽しみがやや薄れたように感じますと共に、概算要求にまず全力投球をし、戦う舞台の整備が当面の最重要事項と考えています。いずれにしましても、平成11年度の予算要求では、武器科正面としましては、厳しい中でもまずまずの成果ではなかつたかと考えております。
 これらは、前武器・化学課長 神本1佐のご指導と各班長をはじめとし担当者の奮戦努力の成果であると思います。
 平成11年は、中期最後の年の予算要求と次期中期作成ヘの重要な時期と考えており、まず中期計画に基づく採れ漏れ分の確保と、装備品の維持管理のため、後方経費の獲得に努力を致す所存でおります。
 装備品取得等につきましては、取得改革で今後3年で10%のコスト低減の目標が示され、本年よりその努力の実施が必要となりました。
今後は、各所掌正面毎、各企業とよく連携・調整し、よりよい姿で目標達成をできるよう努力していきたいと考えております。
 この正面におきましても、先輩の皆様のアドバイスをお願いいたしたいと思っております。
また、現在、陸自体制変換の構想に基づき、各種の改編・改革事業が推進されていますが、平成11年度は後方関係では、北方の後方支援隊の編成と第7後方支援連隊の改編が実施されます。
それに連携し従来の後方職種単位のFOC教育から、各職種共通の兵站FOC教育に変革され、武器学校での教育担任を予定されていますし、更には整備補給教育の担任の変革等々、後方職域の改革も逐次推進が予定されています。
その他には、将来の学校体制のあり方についても、検討の俎上に浮かんでまいるようです。
 いずれにしましても、今後大きく影響を及ぼす事項であり、何が最良で、何が良いか、また、そのためにはどのような努力をしていかなければならないのかをそれぞれの立場において真剣に考え、より良い態勢づくりに努力していきたいと考えておりま
す。
 先輩皆様方におかれましては、どうか陣中に視察され、後輩に忌悼のないご意見を頂くと共に、ご指導を賜れば幸いと思いますので宜しくお願い申しあげます。

 ◎インターネット F
昨今流行の「インターネット」という用語をタイトルとして、久光理事の担当によりいろいろな情報を皆様に提供してまいりましたが、早いもので7回目を迎えるに至りました。
今回は近ごろ毎日のように新聞紙上の見出しに載る「日米防衛協力の指針」(いわゆるガイドライン)について記述いたします。
○ 日米防衛協力の指針(ガイドライン)について
今年の国会論戦の一つは、日米防衛協力の指針にあるといわれている。早速、今国会でも政府与党・野党の論戦も始まったばかりである。本当に実りのある論議を期待したい。
では、「日米防衛協力の指針」なるものは何か。これを理解してもらうために平成10年4月8日に示された「日米防衛協力のための指針の実効性を確保するための法整備の大要」について書いてみます。
 日米防衛協力のための指針の実効を確保するための法整備の大要
1、新法の概要
【目的】
我が国周辺地域における我が国の平和及び安全に重要な影響を与える事態(周辺事態)に際して、我が国が実施する措置、その実施手続き及びその他の必要な事項を定め、もって我が国の平和及び安全の確保に資すること
【基本原則】
☆武力による威嚇又は武力の行使にあたるものではないこと
☆内閣総理大臣は基本計画に基づいて行政各部を指揮監督すること
【各活動内容】
後方地域支援等
☆周辺事態に際して日米安保条約の目的の達成のために活動している米軍に対し、我が国領域とは一線を画された公海(輸送のみ)において行う物品及び役務の提供等(補給、輸送、整備、衛生等) (物品の提供に当たっては、武器弾薬を除く)
(戦闘行動に発進する米軍機への直接の給油等は行わない)
☆上記のほか、米軍の主体的活動ヘの支援について検討中
捜索救難活動
☆周辺事態における戦闘によって遭難した戦闘員を捜索救難するための活動。
☆我が国領域並びに我が国周囲の戦闘地域とは一線を画された公海及び他国領海(当該国の同意のある場合のみ)において行うものに限る
船舶検査活動
☆周辺事態に際してヘ貿易等の規制措置の厳格な実施を確保するための国連安保理決議の基づく、船舶の航行状況の監視、船舶の積荷・目的地の検査・確認、同意を得ての乗船検査、必要に応じた進路変更の要請等を行う活動
☆他国の活動海域とは区別された海域を指定して実施
【周辺事態において我が国が実施する活動に関する基本計画】
☆後方地域支援等、捜索救援活動、船舶検査活動等は、閣議決定された基本計画の定めるところにより実施すること
☆基本計画に関する事項
 ア 基本方針
 イ 後方地域支接等に関する事項
 ウ 捜索救難活動に関する事項
 エ 船舶検査に関する事項
 オ その他(実施区域の範囲、その他実施区域の指定に関する事項を含む)
☆捜索救難活動及び船舶検査活動は、自衛隊の部隊等のみが実施すること
【自衛隊による後方地域支援等、捜索救難活動及び船舶検査活動の実施】
☆防衛庁長官は、基本計画に従い、具体的な実施区域を定め、内閣総理大臣の承認を得て自衛隊の部隊等に後方地域、支援等、捜索救難活動、船舶検査活動の実施を命ずること
☆中断・休止に関する事項
【関係行政機関による措置等の実施】
☆関係行政機関の長は、法令及び基本計画に従い、周辺事態における必要な措置を取るものとすること
【国以外の者による協力等】
☆関係行政機関の長は、法令及び基本計画に従い、地方公共団体の長に対し協力を求めることが出来ること
☆関係行政機関の長は、法令及び基本計画に従い、民間等に必要な協力を依頼することが出来ること
【国会への報告】
☆内閣総理大臣は、基本計画の決定又は変更があった場合には、遅滞なく、国会に報告すること
【武器の使用】
☆捜索救難活動、船舶検査活動を行っている者の生命等を防護するための必要最小限の武器使用に関する規定について検討中
【その他】
☆新法を受けて、自衛隊が、その任務遂行に支障を生じない限度において、後方地域支援等、捜索救難活動及び船舶検査活動を実施出来る旨を自衛隊法に規定

2 日米間の取決め(日米物ロm役務相互提供協定の改正)
【本協定の周辺事態ヘの適用】
☆平成8年に締結された日米物品役務相互提供協定を改正し、これまでの協力に加え、周辺事態に対応する活動に必要な物品又は役務も自衛隊と米軍との間で提供できることとすること
【周辺事態に対応する合衆国軍隊の活動に必要な物品又は役務の提供】
☆周辺事態に対応する合衆国軍隊の活動に必要な物品又は役務の自衛隊からの提供は、新法に従って行うこととする
【武器。弾薬の提供】
☆自衛隊から合衆国軍隊へ提供する物品には、武器・弾薬は含まない

3 自衛隊法の改正
【在外邦人等の輸送】
☆自衛隊が行う在外邦人等の輸送の手段として、船舶及び当該船舶に搭載された回転翼航空機を加えること
☆隊員及び現場に所在する在外邦人等の生命を防護するための必要最小限の武器の使用に関する規定について検討中
今までは、防衛関連法案の論議は、ややもすると、当時の政治状況に左右されて、妥協された案は、非常に難解なものが多かった。
また、法律ではどうにでもとれる文章(法律)が採用される場合が多かつた。使う側にとって分かりやすい明確な法律こそがシビリアン・コントロールの原点であることを為政者は忘れないで欲しい。特に、防衛問題においてはそのように思う。
話は変わるが、戦後も既に50年あまり経過した。もうそろそろ、政治に携わる人々が「憲法のために国家があるのではなく、国家のために憲法がある」という極めて当たり前のことを忘れないで、憲法問題にも踏み込んでもらいたいものだ。そうでなければ、いつまでたっても・防衛問題の論議は健全な方向に発展しないであろう。
[注]
「日米防衛協力のための指針の実効性を確保するための法整備の大要」は、防衛庁が一般に公開しているインターネットから取りました。
(http://www.jda.go.jp/j/defense/policy/anpo/sisin97/houscibi/houscibi.htm) (担当 久光理事)

 ◎ 会員の近況
☆ 会員からの便り
この『会員からの便り』は、この度の名簿資料を送っていただいた折りに、近況を書いていただいたものをご紹介いたしました。

 王土会事務局の皆様には大変お世話様になり、有り難うございます。心から感謝いたしております。
コンピュータ業務に携わりながら、自衛隊のことには日一日と疎くなって参ります。
ご送付いただいた資料に過ぎた日を思い起こさせていただき、また、近況を知ることが出来ありがたく思います。
益々のご発展をお祈りいたします。
     (立川市 中田幸一)

 事務局の仕事も大変ですね、いつも感謝いたしております。
私は在職中も有意義な仕事もせず申し訳なく思っております。現在は、老齢と腰の具合が悪く、ただ口だけが達者と云うことですが、自分で出来る範囲で、地域活動に尽くしております。
会報によりますと、私の知つている人たちが死亡者欄に並びまして、ちょっと淋しい気持ちです。
地球文化は自我と欲望の上に成り立つた競争社会であるため、争いや戦争は止まぬのでしようね、早く争いのないエヴァーの時代の来ることを期待しています。
      (所沢市 牧野辰之助)

 業務多忙の中に王土会の事務を担当下さいまして本当に有り難うございます。
 久しぶりに会報の中に知人の名前が多数印刷され、懐かしく過ぎ去りし日を偲び、一つ一つかみしめ、我が病弱になりし姿と比べ残念でなりません。しかし、まだまだ先輩め方々が頑張っておられるのにと、一日も早く病院通いから脱してと、更なる頑
張りが出てきました。ありがとう。
 これからも王土会の為に宜しくお願い申しあげます。
 王土会のご発展とご健勝をを心からお祈りします。
      (長野県小布施町 田中七郎)

 お陰様で元気です。74歳になりました。健康維持のため弓道(五段)を嗜んでいます。ねんりんピックに出場したり、元気に生活しています。
      (仙台市 橋本 寛)

 会員近況欄では、お世話になった勤務先での先輩・同僚・武校の教官等存じおりの名前、諸処に見出し当時が懐かしく偲ばれる反面、訃報又は病に臥す方など悲しい知らせが多くなりました。大正生まれの我々、今次大戦で散る覚悟の命ではありましたが、お互い健康に留意され、やがて来る新世紀の幕開け如何にと頑張りましよう。
      (福岡市 長谷川 国美)

 私も2年間の年金暮らしをしておりましたが、本年1月、役場より要請があり嘱託員として勤め始めました。
 体調は万全とは云えないが頑張っております。
       (茨城県千代田町 宮島 弘)

5月で65歳、転勤人間、会社人間に終わりを告げ、佐賀の人間が大宮の人間に変身、残り人生を困っている人々に捧げたいと努力しています。
      (大宮市 末次 誠)

 数年前、30年振りに武校、武処見学後、十条支処内の見学をさせていただき、大発展の様子を目の当たりに見て、感無量でした。
その時、王土会の事務局の方にご案内いただきました。有り難く感謝しております。
小生、お陰様で元気です。
      (宗像市 川上富喜)

 平成5年に会社を引退して以来何処にも勤めておりませんが、町会の仕事に携わっております。
今後とも宜しくお願いいたします。
      (東京都世田谷区 徳岡 浩)

 毎年会報を楽しみに拝読させていただいています。会報により先輩・同期・後輩の状況が判り、自分自身の励みにしているところです。また、武器科の状況も良く判り随分進歩したものだと感嘆している次第。
      (浦和市 西島 皎)

 昭和37年9月武器学校教官を最後に中途退官しましたが、以来早くも35年が過ぎ去りました。この間に世界の情勢も、その当時とは外見から見ると大きな変化があるやに思いました。
また、自衛隊の発展充実の様は一部外者として蔭ながら常に関心を持っております。
私も齢80歳となりますが、年齢相応と申しますか、何とか過ごしております。
      (土浦市 橋本安太郎)

 生活習慣病で月一回通院し薬を貰っていますが元気で暮らしております。
      (土浦市 福田奎佑)

 小生、武校勤務(火器科教官、教務課班長)FOCを後に、陸幕2部が長く、武器科部隊は武山の当時の第101武器技術教育隊長から又中央資料隊へ移りと言うことで、武器職種乍ら情報系統が長く、最終駐屯地桧町で定年となりました。
東京での会社勤務10年を後に、岐阜県の南端に居を構えました。
名古屋西部の中小企業のメーカーに非常勤の技術顧問として約10年、72歳まで勤務しました。
この間、心臓のバイパス手術で生き延び、現在、起居に難無く、武校以来の謡曲と名古屋の「能面打ち」会を楽しみに、来年は傘寿とか、それまでは保ちそうな今日この頃です。
知友の訃報に心傷めながら小生の近況報告まで。
     (岐阜県南濃町 山辺芳夫)

(この他、事務局の担当者に対するお礼や激励の言葉を沢山戴きました。
皆様方の王土会に対する情熱がひしひしと感じられ、担当者一同その重責を一層身にしみているところです。有り難うございました。)

 ☆ 新 入 会 員
「どうか宜しくお願い致します」
中村 省吾(情報本)  政二義忠(補統本)
溝渕 辰夫(千僧業)  寺野 明喜(武 校)
植山   淳(2後支)  小野 克洋(相馬原業)
中村   正(高射校)  清水 善昭(北 処)
平田 重光(松山業)  重松 正久(補統本)
林田 和義(武 校)   安宅恰爾夫(関東処)
佐藤 八郎(6後支)   佐々木良博(補統本)
菅野 久也(関東処)  小石司津夫(補統本)

 ★ 訃 報
「心からお悔やみ申し上げます」
 今回、名簿資料をお送りしました折に左記の会員ご家族から訃報が寄せられましたので、お知らせいたします。
 なお、一部のご家族からお便りも同封されておりましたのでご紹介致します。
・また、会則に則り、王土会として些少ではありますが弔意を表しましたところ、お礼状も戴いておりますので併せてご紹介いたします。
小池 欣二(北 処)[7.4.4]
照井 悌三(反 町)[9.10.7]
村上 英壮(九 処)[9.11.19]
谷口貞雄(武 処)[10.2. ]
入部 次男(4武器)[10.3.22]
長田 孟(東北処)[10.4.23]
安元慶臣(十 条)[10.6.14]
高井 義純(武 校)[10.8.19]
細川 博茂(桂 )[10.8.31]
北 重男(駒門業)[10.9.27]

『ご家族からのお便り』
 長い間お世話様になりました。夫 小池欣二は平成7年4月4日病気のため他界いたしました。ご連絡が遅れ申し訳ありません。
貴会の益々のご発展をお祈り申し上げます。
          家 族

 皆様には大変お世話様になりました。
主人(谷口貞雄氏)は平成10年2月に亡くなりました。
妻谷口 静枝

 王土会の皆様には大変お世話になりました。
去る平成10年4月22日 長田 孟は病気のため死亡いたしましたのでお知らせ申し上げます。
長い間、本当に有り難うございました。厚く御礼申し上げます。
     妻長田 操

 父 北 重夫は平成10年9月27日早朝、心不全のため急逝いたしました。
王土会会報第13号の言葉通りになってしまい残念です。
       長男 北 雅美

(会報第13号に寄せられた北重夫氏最後の便り)
 様変わりした武処を一度見学したいと思いながら達することが出来ず残念に思っています。
       北 重夫

 王土会会報有り難うございました。
夫 安元慶臣は平成10年6月14日死去いたしました。82歳10ヶ月でした。
昨年9月、肺癌を発見されましたが、本人の希望で入院手術をせず、在宅療養の後、最後の18日間を桜町ホスピスで痛みのコントロールを受け、安らかに生涯を閉じました。
生前のご厚情有り難うございました。
        妻 安元悦子

『お礼の手紙』
 この度は、王土会の皆様よりご丁寧なるお悔やみを頂戴致しまして心より厚くお礼申し上げます。
日頃、丈夫なだけが取り柄の主人でしたが、病には打ち勝つことが出来ませんでした。
生前のご厚情を深く感謝いたしますと共に、本当にお世話様になり有り難うございました。
        妻 照井 尚子

 本日は、お花料をお送りいただきまして本当に有り難うございました。
 早速、仏前にお供えいたしながら、十条駐屯地が出来た頃の思いをたどり、主人と暫くお話をしました。一度は十条に行きたいと申しておりましたのに………
 自衛隊の思い出は尽きません。主人もあの頃のことを思い出していると思います。
王土会のご発展をお祈りいたします。
       妻 村上 テル子

 本日は故安元慶臣の霊前にお供物を戴きまして、思いがけませず感謝でいっぱいでございます。
 どこかに夫の名前が思い出される、そんな事も段々少なくなってきます折、本当にうれしく供えさせていただきました。
故人も懐かしく自衛隊時代をあの世で思い出して喜んでいることと存じます。
心からお礼申し上げます。皆々様のご健康を祈り上げます。
       妻 安元 悦子

 ◎ 事 務 局 よ り
 名簿の発行は、会則によりますと2、3年毎にとなっておりますが、実行面、或いは経費の面からなかなか思うように行かず、前回の発行から6年経ってしまい、皆様方にも大変ご迷惑をお掛けいたしましたことを先ずもってお詫び致します。
 しかし、今回の名簿資料収集では会員数千三十名のうち790名の会員から資料を送っていただきましたので、可成り確度の良い名簿を発行することが出来たものと思っております。
 皆様のご協力有り難うございました。
 配布につきましては、別添の案内の通り行いたいと思いますので、宜しくお願いいたします。

 ◎ 編集後記
 第14号も皆様のご協力により、無事発刊にこぎ着けました。
12号から担当しましたが、当初は東芝のルポを雨だれの如く打ち何とか仕上げました。
 最近ではパソコンで「一太郎」を使っての編集作業、少しは様になってきたのではと自惚れています。乞う、ご批判。
        (担当 馬 渡)

     最近の装備品の紹介 D

多連装ロケットシステム自走発射機M270

性能諸元
自走発射機
乗 員 3 人
全 長 約7.0m
全 幅 約3.0m
全 高 約2.6m
全備重量 約 25t
最高速度 約65km/h
機 関 500馬力、
水冷4サイクルディーゼル
ロケット弾(多目的弾:644個子弾内臓)
全 長 約3,900m
直 径 約227m
重 量 約306kg
最大射程 約30,000m
構 成:
自走発射機、指揮装置及び弾薬車
製 作 日産自動車
備 考
野戦特科部隊に装備し、主として遠距離における砲兵部隊、装甲部隊、空挺・ヘリボン部隊、上陸用舟艇等の広域目標を瞬間的に撃破することを目的とし、平成4年から取得に着手した。

93式近距離地対空誘導弾

性能諸元
誘導弾
全 長 約1,430m
胴体直径 80m
重 量 11.5kg
誘導方式 画像及び赤外線誘導方式
構 成
誘導弾、発射装置
製 作 (株)東 芝
備 考
93式近距離地対空誘導弾は、低空域目標の撃墜を主とした地対空誘導弾である。
陸上自衛隊では、平成5年度に初度調達し、6年度から部隊配備。

 











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